勉学に励みながら、フィットネストレーナーとして活動する城谷怜さん=出雲市塩冶神前3丁目
勉学に励みながら、フィットネストレーナーとして活動する城谷怜さん=出雲市塩冶神前3丁目

 医者を目指しながら、フィットネストレーナーとして活躍する島根大の医学部生がいる。同部医学科5年の城谷怜さん(23)は医学の知識を生かしたフィットネストレーニングと指導に励み、2022年10月には体の美しさを競う全国コンテストで3位に入賞した。「予防医学として効果的なフィットネスを多くの人に知ってほしい」と交流サイト(SNS)で発信を続ける。

 広島市出身の城谷さんは、21年秋に部活の先輩に誘われたのを機に出雲市内のジムにモデルモニターとして通い始めた。週1回程度のトレーニングを3カ月間続けるとお尻や太ももが引き締まり、体が見る見る変わることに魅了された。

 同年末、美しい筋肉を見せる女性の投稿を見て「コンテストに出てみたい」と一念発起。22年3月にフィットネスコンテスト「APF」の西日本大会に出場し、一番きれいに見える角度でポーズを決めて審査員にアピールした。

 健康的で体のラインの美しさを競うビキニ部門で優勝。全国大会でも同部門で3位となった。

 現在はジムのトレーナーも務める。医学の基礎知識として筋肉の動き方について学んだ知識や経験を生かし、姿勢や歩き方の癖で弱っている筋肉を見抜いて効率的に鍛えられるメニューを提案する。城谷さんは「将来は医師として働きながら、病院に行くほどではないけど健康に悩みがある人の支えになりたい」と意気込む。
(井上雅子)