任期満了に伴う2023年春の島根県知事選で、現職の丸山達也氏(52)=1期=が再選に向け、立候補する意向を固めたことが24日、分かった。関係者に伝え、開会中の11月定例県議会で表明する。19年の知事選で分裂した自民党島根県連は今回、一本化して丸山氏を推す方向で調整を進めている。知事選を巡ってはこのほか、共産党が候補擁立の準備を進めている。 (白築昂)
29日の県議会一般質問で県議の質問に答える形で表明するとみられる。取材に対して丸山氏は「今の段階で申し上げられることはございません」と話した。
丸山氏にはこれまで、県農政会議、県農業者政治連盟、県町村会、県商工政治連盟が立候補を要請している。
丸山氏は東大法学部を卒業後、旧自治省(現総務省)に入省し、消防庁国民保護室長などを歴任した。13年4月から3年間、島根県に派遣され、政策企画局長などを務めた。
44年ぶりの保守分裂となった19年知事選では、自民県連所属の一部県議と、立憲民主、国民民主両党所属の県議が推し、連合島根が推薦した丸山氏が、自民推薦の元総務省官僚に勝利した。
保守分裂の余波で、選挙後に県議会内の自民系会派は、丸山氏をかついだ議員らでつくる最大会派の自民党議員連盟(五百川純寿会長、16人)と、第2会派の県議会自民党(森山健一会長、8人)の二つに分かれている。