多彩な書道の作品を鑑賞する来場者=益田市有明町、島根県芸術文化センター・グラントワ
多彩な書道の作品を鑑賞する来場者=益田市有明町、島根県芸術文化センター・グラントワ

 【益田】益田市内を中心に近隣市町の書道愛好家でつくる益田書道会(大畑蒼極(そうきょく)会長、147人)の「益田書道展」が2日、同市有明町の島根県芸術文化センター・グラントワで始まり、来場者が草書や隷書など多彩な書体の作品を楽しんでいる。4日まで。入場無料。

 1年間の成果を発表する場として、毎年この時期に開き21回目。益田市や津和野町、吉賀町、山口県萩市の10~80代の会員の作品や一般公募作品、計128点を展示した。

 中国の古典や百人一首、種田山頭火の句を書いた作品に加え、「働き方改革」と自分の強調したい言葉を書いた作品もあり題材はさまざま。来場者は作品に近づいたり離れたりして鑑賞し、前衛書の前では足を止め、題名と見比べて「なるほど」と話し合っていた。

 大畑会長(76)=益田市横田町=は「古典の一部を作品化する臨書が比較的多いのが今年の特徴」と話し、来場を呼びかけた。

 午前9時~午後6時(4日は午後4時まで)。

 (中山竜一)