仕入れから販売までを生徒が手がける出雲商業高校(出雲市大津町)の販売会「出商デパート」が3日、始まった。例年2日間で約1万人が訪れる人気イベントは過去2年は、新型コロナウイルス禍でドライブスルー方式での販売。今年は3年ぶりに対面販売がかない、待ちかねた市民と生徒が笑顔で応対した。最終日の4日は午前9時半から午後2時まで営業する。
デパートは今年17回目。全校生徒460人が、体育館などを会場に鮮魚や野菜、電化製品や日用品といった15店舗を出店し、初めてゆめタウン出雲(同市大塚町)に支店も出した。
体育館前の鮮魚売り場では、鳥取県境港市から直送された松葉ガニや紅ズワイガニ、カレイやノドグロを市場価格より2割程度安価で販売。生徒が「いらっしゃいませー」と威勢の良い声で来場者に売り込んだ。
生徒が地元業者と連携して開発した抹茶やイチゴ味のクッキー、酒かすを使ったバスオイルなどの商品コーナーもあり、市民の行列ができた。
「社長」を務める3年生の上田智子さん(18)は「生徒全員でつくったデパートにぜひ来てほしい」と来場を呼びかけた。
(黒沢悠太)