島根県が6日、新たに1110人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。5日確認分で、8月29日以来約3カ月ぶりに千人を超えた。県内全域で家庭内を中心に感染が広がっており、県は換気の徹底を呼びかけている。鳥取県の感染者数は833人だった。
【グラフ】島根、鳥取両県の感染者数の推移
島根県の1週間の感染者数(人口10万人あたり)は5日時点で682・6人。年代別では7~12歳が1646・2人、30~49歳が859・3人と目立つ。
診断した医療機関の所在地別内訳は、松江市363人、出雲市330人、益田市96人、浜田市67人、大田市60人、雲南市51人、奥出雲町36人、邑南町21人、吉賀町20人、江津市、隠岐の島町各18人、安来市17人、飯南町6人、津和野町5人、川本町、西の島町各1人。感染者1人の死亡も確認し、累計死者数は128人となった。
新たなクラスター(感染者集団)は計7件を確認。益田保健所管内の医療機関と浜田保健所管内の学校で各8人、松江市立病院、県央保健所管内の高齢者福祉施設と障害者福祉施設、浜田保健所管内の高齢者福祉施設で各7人、雲南保健所管内の学校で5人が感染した。累計は812件。
関係者の感染で松江市立学校4校が一部学級閉鎖。
鳥取県の保健所管内別の内訳は米子386人、鳥取市276人、倉吉171人。90歳以上の感染者1人が死亡し、累計死者数は120人となった。
クラスターは3件確認し、鳥取市の美保保育園で43人、保育所で20人、北栄町の北条小学校で5人が感染。累計は587件。
関係者の感染で鳥取市の面影小、浜坂小、岩倉小で一部学級閉鎖。
県内の累計感染者数は島根10万9657人、鳥取8万5155人。病床使用率は島根(即応病床とコロナ患者が入院する一般病床の合計368床)49・7%、鳥取(確保病床351床)44・2%。宿泊療養は島根12人、鳥取17人。重症者は島根1人、鳥取はいない。
(佐々木一全、藤井俊行)