昭和天皇にちなんだ献立の会席料理(保性館提供)
昭和天皇にちなんだ献立の会席料理(保性館提供)

 玉造温泉の老舗旅館「保性館」(松江市玉湯町玉造)が、1947(昭和22)年に昭和天皇が宿泊された当時の献立を基にアレンジした会席料理のプランを販売している。料理名は、明治時代に宿泊したとされる文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)にちなみ「八雲」と名付けた。コロナ禍で食材の出荷量が減った生産者の支援にもつなげたい考えで、島根県産の食材と調味料だけで作る。

 料理は、戦後間もない頃の献立を7割ほど再現し、現代風にアレンジした。昭和天皇が好んで食べたと記録に残っている「鯛の塩蒸し」をはじめ、宍道湖七珍のスズキや白魚など県産食材にこだわった。

 1泊2食で税込み1万9千円。コロナ禍で「おこもり」需要が高まっていることから、夕食を自室で取るお弁当スタイルの「おこもり へるん」のプラン(税込み1万3200円)も扱っている。

 3月にあった試食会では小泉八雲のひ孫で小泉八雲記念館の小泉凡館長(59)も味わい、「手間がかかっていてぜいたく。昭和天皇も感動されたのではないか」と思いをはせた。

 保性館の足立隆支配人(56)は「新型コロナでどこも厳しい中、共存共栄で乗り越えたい」と話した。

 (山陰経済ウイークリー5月4・11日合併号より)