【浜田】浜田市長沢町の石見焼工房「尾上窯」で来年の干支(えと)、ウサギの置物作りが大詰めを迎えている。愛くるしい表情で、躍動感のある置物が工房に並び、ひと足早く迎春ムードが漂う。
贈答用として30年ほど前から制作する。ぴょんぴょんと跳びはねるウサギのように飛躍の年になってほしいとの願いを込めて、地面を力強く蹴り上げる姿にした。デザインは2種類、色は青、白、まだらの3種類があり、青色の置物が1番人気という。
工房では素焼きした置物をやすりで削って形を整え釉薬(ゆうやく)を塗るなど、追い込み作業に入っている。代表の螺山(ほらやま)勝実さん(64)は「野ウサギのような見た目の置物もある。手に取って見てほしい」と話した。作業は年明けごろまで続くという。
島根県物産観光館(松江市殿町)や工房で販売し、電話注文も受け付ける。問い合わせは同工房、電話0855(22)6302。
(中村成美)