鳥取県が約3億円で購入したブリロの箱
鳥取県が約3億円で購入したブリロの箱

 2025年春に開館する鳥取県立美術館(倉吉市駄経寺町2丁目)の目玉として購入したポップアートの巨匠アンディ・ウォーホル(1928~87年)の立体作品「ブリロの箱」への賛否が相次いだ。

 作品は米国のたわしの包装箱を模倣した木箱で、価格は5点で約3億円。集客だけでなく、教育的効果も高いとして、9月に購入した。7千万円以上の動産購入時には県議会の議決が必要となるが作品を1点ずつ購入したため対象外となったことや、高額さと購入理由に疑問の声が上がった。

 県教育委員会は「所定の手続きを踏んだ」と説明。平井伸治知事は開館から3年をめどに来館者に意見を求め、作品の取り扱いを検討する考えを示した。