魚の骨を使った作品を紹介する金築仁さん=出雲市坂浦町、佐香コミュニティセンター
魚の骨を使った作品を紹介する金築仁さん=出雲市坂浦町、佐香コミュニティセンター

 【出雲】出雲市小伊津町の金築仁さん(48)が魚の骨を使った作品を制作する。食卓に上がった海の幸に感謝し、捨てられがちな骨を生かしキーホルダーやイヤリング、置物にする。作品は佐香コミュニティセンター(出雲市坂浦町)に展示している。

 一度調理されたアカアマダイやレンコダイ、イトヒキなどを使う。顎の骨や胸びれの付け根の骨が主な材料で、形が崩れないよう周りの身を丁寧に取り除き洗って乾かした後、樹脂(レジン)を塗って完成する。

 父親が漁師で、ほぼ毎日魚を食べ「竜みたいな形をした骨がある」と興味を持っていた。作品化に向けて昨年6月から本格的に作り始め、これまで約30個を仕上げた。一番のお気に入りは縦4・5センチ、幅6センチのレンコダイの顎骨で、なるべく平面的に見せようと工夫。背面にコルク製の板を置き、見栄えの良い置物にした。

 普段は出雲市内でドローンの講師として操作を教える。細かい手仕事はもともと好きだったといい時間があれば制作に励む。「作品が佐香地区を知るきっかけになってほしい」と話す。

      (藤原康平)