受験シーズンを迎え、受験生を激励する合格祈願の特大絵馬が12日、萩・石見(益田市内田町)、米子(境港市佐斐神町)の両空港に設置された。羽田便で受験地に向かう高校生や地元高校の入試を控える中学生らが小型の絵馬に願いを書き入れて投函(とうかん)でき、いずれも「学問の神様」を祭る神社に奉納される。ともに3月16日まで。
両空港とも全日本空輸山陰支店が1999年から設置。萩・石見は万葉歌人でもある柿本人麻呂を祭る高津柿本神社(益田市高津町)の星形、米子は防府天満宮(山口県防府市)の五角形で、それぞれ縦横1メートルを超える。ともに「頑張れ、受験生」などの激励メッセージが入っている。
萩・石見空港ではこの日、中島匡博宮司が祝詞奏上。益田、明誠、吉賀の高校3校の代表がそれぞれ、生徒や教職員から託された「第一志望合格」「全員希望進路に決まりますように」などと書かれた絵馬を、特大絵馬の「願い口」に投函した。
益田高の長岡正和校長(59)は「新型コロナウイルスやインフルエンザが流行しているので、生徒が無事に受験できるよう祈った。力を発揮できるよう最後まで粘ってくれると信じている」と話した。
米子空港でも防府天満宮の神職らによる神事があり、米子松蔭高校の3年生5人が、同級生の思いも込めた「合格祈願」の絵馬を投函した。
特大絵馬は13日、鳥取空港(鳥取市湖山町西4丁目)でも設置される。
(藤本ちあき、松本稔史)