安倍晋三元首相銃撃事件で奈良地検は13日、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪で山上徹也容疑者(42)を起訴した。約半年間の鑑定留置で事件当時の精神状態を調べた結果、刑事責任能力を問えると判断した。参院選の街頭演説中という衆人環視の中で元首相が凶弾に倒れ、社会に衝撃を与えた事件は大きな節目を迎えた。山上被告は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みから事件を起こしたとされ、今後の公判では動機の解明が焦点となる。