一風変わった電光掲示板を松江市西津田4丁目、国道9号沿いの不動産業、朝日住宅が掲げ、ドライバーの注目を集めている。「オイル交換の後はお部屋交換」「JR松江駅からほふく前進50分」といった、思わず目で追ってしまうフレーズが流れる。掲示板を設置した会社を尋ね、意図や狙いを聞いた。
(Sデジ編集部・吉野仁士)
電光掲示板があるのは松江だんだん道路の津田インターチェンジから、国道9号沿いに西へ約1キロ進んだ場所。会社前に設置された縦200センチ、横50センチの掲示板で、さまざまな文章が下から上に流れる。
文章は「心にポッカリ穴が空いても、部屋に穴は空けないでください」「スピードは控えめに お部屋探しはお早めに」といった住宅に関係するものから「牛丼つゆだけ」「私の彼は左利き、私の会社は右上がり」と、もはや文章だけでは何の会社なのか分からないものまである。交通量が多い国道9号沿いで、ちょうど信号待ちの車からよく見える位置にあるため、多くのドライバーの目に留まる。

▼文章は「ぱっとひらめいたものを」
電光掲示板といえば、企業の情報や宣伝文句のようなかしこまった文章を流すことが多く、朝日住宅のような掲示板は珍しい。なぜ掲示板を設置し、本業以外のさまざまなフレーズを流すことにしたのだろうか。
朝日住宅の目次修社長(58)は「ほとんどは自分がぱっとひらめいたものを採用している」と明かした。目次社長によると、掲示板そのものは約10年前、社屋が松江市雑賀町にあった頃に設置した。当時は「入居者募集中」といった、よくある文章を流していたという。...