江戸時代に天領として栄えた江津市江津町の本町地区の魅力を再発見してもらうおうと27日、近くの郷田小学校6年生10人が学習の成果とオリジナル劇の発表会があった。
「本町地区歴史的建造物を活(い)かしたまちづくり推進協議会(黒川聡会長)」の依頼で開催した。児童は総合的な学習で昨春から近くの江津本町の歴史や建造物について学んだ。専門家の指導も受けて「郷田村が天領になった理由に迫れ」と題したオリジナル劇もつくった。
劇では、本町地区のある郷田村は浜田藩の領地だったが、郷川(現・江の川)そばの交通の要所で、港があり、木材や鉄を中国山地から運ぶことから天領になったと解説。石見焼が北前船を通じて全国に供給された歴史があると紹介した。
発表会には地域住民ら50人が参加した。近くの無職西谷公巳夫(くみお)さん(69)は「よく調べた劇を交え、分かりやすく伝わる内容だった」と笑顔で話した。
市教育委員会が取り組む窯跡の発掘調査の報告もあった。
(村上栄太郎)