【米子】国立(くにたち)音楽院南部校(鳥取県南部町阿賀)の創立10周年を記念したコンサートが29日、米子市末広町の米子コンベンションセンターであった。学院生や講師らがジャズや人気アニメのテーマ曲など計10曲を軽快に奏で、来場者150人を魅了した。
南部校は、音楽指導者を主に養成する企業「国立音楽院」(東京都)の創立者で米子市出身の故・新納重臣氏が故郷に恩返しをしたいと2013年に開校。音楽療法学科など9学科があり、県内外の30人が通う。
コンサートは南部校、東京校の学院生や地元の南部中学校の吹奏楽部員など計60人が、人気漫画「名探偵コナン」のテーマ曲やオーケストラ、ビッグバンドでのジャズ演奏など多彩なステージを披露。南部校設立の舞台裏を関係者が振り返るトークセッションもあった。
電子オルガンを習っている米子市法勝寺町の小学5年生倉敷寧々さん(11)は「奏者が体を揺らし、気持ちを込めて演奏しているのが伝わった」と話した。
コンサートは開校10周年と新納氏の三回忌に合わせて開いた。
(岩垣梨花)