保護者向け説明会で、新小学校名を決めた経過を説明する広田一恭倉吉市長=同市上灘町、上灘コミュニティセンター
保護者向け説明会で、新小学校名を決めた経過を説明する広田一恭倉吉市長=同市上灘町、上灘コミュニティセンター

 倉吉市の成徳、灘手両小学校を統合し4月に開校する新小学校の校名が紆余(うよ)曲折の末に「成徳小学校」となった問題で、市教育委員会が4日、市内で保護者向け説明会を開いた。市教委は開校式を4月12日に開くとし、開校に向けて子どもたちの心理的なケアに努める考えを示した。

 出席した広田一恭市長は「成徳の名前を継続することになるが、校章などは(変えて)新たな学校としてスタートしたい」と理解を求めた。校名が二転三転した一連の騒動を受け、これまでに「学校に行きたくない、という子どもがいる」との声が出ていることに対し、市教委の担当者は、担任やスクールカウンセラーが心のケアに取り組むことを説明。市の木のツバキをイメージした校章や、両校の5、6年生へのアンケートを基に制作し「打吹山」「輝く明日」などの言葉が歌詞に入った校歌の紹介もあった。

 説明会には保護者約30人が出席。終了後、保護者の一人は「(校名は)納得するしかない。子どもたちが学校に通いやすい環境づくりを進めてほしい」と話した。 (福間崇広)