島根県津和野町後田の太皷谷稲成神社にまつわる伝承を基にした行事「命婦狐(みょうぶぎつね)の失(う)せ物探し道中」が5日、町内であった。狐の面を着けた一行が風情ある町並みを練り歩き、観光客ら約千人がカメラに収めながら楽しんだ。
江戸時代に津和野城の鍵をなくした蔵番が、同神社に毎日願掛けしたところ鍵が見つかり、切腹を免れたという伝承を基に、町観光協会が初午(はつうま)大祭に合わせ企画。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催となった。
稲荷神社の神の使いとされる狐が鍵を探し出して奉納するという想定で、地元のよさこいチームのメンバーら15人が狐の夫婦と従者に扮(ふん)し、本町通りから殿町通りまでの約600メートルを歩いた。羽織はかま、白無垢(むく)姿などでゆっくりと進み、沿道の観光客らが盛んにシャッターを切った。その後、太皷谷稲成神社で鍵を奉納した。
山口県光市のパート従業員、鬼武玲子さん(55)は「初めて見たが、町並みとマッチしてすごく良かった」と笑顔で話した。













