バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックは4、5の両日、ホームの松江市総合体育館で東地区のレバンガ北海道に連勝した。6連勝で通算29勝7敗とし西地区の首位を守った。混戦の西地区で首位争いをしていた広島ドラゴンフライズが5日に敗れ、2位グループは9敗で広島、琉球ゴールデンキングス、名古屋ダイヤモンドドルフィンズが並ぶ。スサマジはゲーム差2をつけ、混戦から抜け出した。
 (ニュースセンターデスク・舟越幹洋)

 4日の試合では前週、中地区首位の川崎ブレイブサンダースを破った北海道は勢いがあり、スサマジは大苦戦。残り1秒で追いつき、延長で振り切った。

4日の北海道戦、延長、島根のペリン・ビュフォード(左)がシュートを決める

 北海道の初戦は終始リードを奪われる展開だった。川崎を破った北海道は攻守がかみ合い、チーム全体に勢いがあった。3ポイントが入り、日本人選手のガードはスピードがあり、外国人選手も走って早い攻撃を仕掛けてきた。北海道は昨年12月に広島に勝っているが、早いゲーム展開に持ち込むと力を発揮する。

▽北海道のスサマジ対策

 北海道を率いる佐古賢一ヘッドコーチは日本代表の中心選手として活躍し、国際試合の経験も豊富。スサマジの対策として、マンツーマンディフェンスで3点シュートを打たさないという、作戦を取ってきた。3点シュートを簡単に打たれないように、ディフェンスで接近し、ドリブルで抜かれるのは仕方ないという作戦。これにはスサマジの選手は戸惑ったようだ。オフェンスの流れの悪さが、ディフェンスにも影響。北海道はいい流れで試合をスタートさせた。
 

4日の北海道戦、島根のニック・ケイ(右)がドライブで切り込む

 北海道とは今シーズンは初めての対戦だったが、「強いな」と思った。

4日の北海道戦、島根のペリン・ビュフォードがシュートを放つ


 後半に入って、スサマジはディフェンスの強度を上げ、追い上げる。しかし、追いつけそうでなかなか追いつけない展開が続き、嫌なムードだった。最終の第4クオーター、残り3分で81―81の同点にようやく持ち込んだ。ただ、この日は勝負どころで3点シュートが入らない。残り55秒で83―87とリードされ、追い詰められた。「今日はもう負けたか」と思われたが、勝ちを意識した相手のミスとペリン・ビュフォードの神業のようなプレーで残り1秒で同点に追いついた。延長では追いついたチームに勢いがあり、ビュフォード、ニック・ケイが3点シュートを決めて、北海道を振り切った。
 

第1クオーター、島根の津山尚大がシュートを放つ

 B1のようなプロのチームでは、チーム力に大きな差はない。北海道は東地区の最下位だが、...