旧暦の1月28日に当たる18日、出雲大社(出雲市大社町杵築東)本殿の北にある素鵞社(そがのやしろ)で伝統行事「福杓子(しゃくし)祭」が営まれた。雨の中、約100人が参列し、神職とともに、新型ウイルスの収束や1年の幸福を祈った。
福杓子は、ご飯をおわんに盛り納める杓子にちなみ、「災禍をメシ(飯)取り、幸福をいただき納める」という意味が込められている。
祭事が執り行われた素鵞社は病難除去の神力を持つ素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祭られている。神職が祝詞を奏上した後、参列者が玉串をささげ幸福を祈願し、素鵞社のお札と招福の縁起物である福杓子が授与された。
(佐野翔一)













