前夜祭で記念の花束を受け取る藤井聡太王将(左から2人目)と羽生善治九段(同3人目)=大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘
前夜祭で記念の花束を受け取る藤井聡太王将(左から2人目)と羽生善治九段(同3人目)=大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘

 将棋の藤井聡太王将=竜王・王位・叡王・棋聖との五冠=(20)に羽生善治九段(52)が挑む第72期王将戦7番勝負第5局の前夜祭が24日、対局のある大田市三瓶町の国民宿舎さんべ荘であった。対戦成績2勝2敗のタイで迎え、勝てばタイトルに王手となる一戦に向けて、両雄がまなじりを決した。

 

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 王将戦は将棋の八大タイトル戦の一つ。第5局は25、26両日に開かれる。異次元の強さを誇る藤井王将は初防衛、平成の第一人者・羽生九段は前人未到のタイトル100期が懸かる夢の新旧王者対決で、今シリーズは藤井王将が先勝し、その後は交互に白星を取り合っている。

 2回目の訪問となった藤井王将は、三瓶温泉や三瓶そばでリフレッシュできたという昨年を振り返った上で、前夜祭前に三瓶小豆原埋没林公園を訪れ、4千年前の三瓶山の噴火で埋もれた巨木に迫力を感じた、とあいさつ。「より一層集中力を高め、良い将棋を指せるよう全力を尽くす」と決意を述べた。

 羽生九段は初めて訪れた2004年が、石見銀山遺跡の世界遺産登録前だったと述懐し、「歴史のある場所で歴史ある対局ができるのはありがたい。持っている力を出し切って、皆さんに楽しんでもらえる将棋を指せるよう全力を尽くす」と闘志を燃やした。

 前夜祭には楫野弘和大田市長ら関係者60人が出席。大田市長久町を拠点に活動する土江子ども神楽団が「恵比須」を披露し、会場を沸かせた。

 王将戦7番勝負は2日制で、持ち時間各8時間。さんべ荘では、抽選に当たった各日150人向けに大盤解説会がある。
  (曽田元気)