サケの稚魚を放流する参加者=江津市都治町、都治川
サケの稚魚を放流する参加者=江津市都治町、都治川

 【江津】江津市都治町の都治川でこのほど、サケが遡上(そじょう)するきれいな川づくりを目指す「夢追い鮭放流会」があった。参加した住民ら100人は体長5センチほどに成長した約4万匹の稚魚を送り出した。

 参加者は稚魚の入ったバケツを川に傾けて放流した。江津東小学校4年、佐々木仁瑚(にこ)さん(10)は「成長したサケが1匹でも多く都治川に返ってきてほしい」と笑顔で話した。

 地元住民グループ「都治川鮭放流の会」が2007年から取り組み17回目。新潟県の漁協から受精卵を購入し、メンバー宅の水槽でふ化させた後、成長させて放流する。同小4年生は総合学習でサケの生態を学び、人工ふ化にも取り組んでいる。

(村上栄太郎)