【出雲】出雲市国富町の画家、金築克郎さん(79)の油彩画展が出雲市西平田町のぎゃらりーHand&Handで開かれ、病を乗り越えた力作が来場者の目を引いている。4月1日まで。入場無料。
金築さんは約30年前に脳内出血を発症、右半身の自由がきかなくなった。仕事を辞め、家事や畑仕事をする傍ら、もともと好きだった絵を本格的に始めた。利き手ではない左手で作品を描き続けてきた。
油彩画展では地元の平田地域の風景画を中心に20点を並べた。海や川、空、山が朝焼けと夕焼けで輝く瞬間が好きだと話す。太陽を浴び、赤く燃えているような山や緑豊かな水田と森を丁寧なタッチで表現した。
金築さんは「絵を描くことは楽しみの一つ。気に入った作品を見つけてほしい」と来場を呼びかけた。
(藤原康平)












