島根県内の地域から議員が消えている。人口減少により各議会の定数は年々、削減を余儀なくされてきた。告示日が迫っている県議会議員選挙の定数も、じわじわと減少してきた。より深刻なのは市町村だ。平成の大合併から約20年となる今、旧市町村単位でみると、議員が一人もいなくなったところも出始めた。衰退が顕著な中山間地域などで住民生活をどう守っていくか。課題は年々増え、多様化する。「地域の声」を行政に届ける役目を負う議員の不在は、地域の将来像を描く上で深刻化な問題だ。 (白築昂)

 31日告示の島根県議会議員選挙の定数は36人(12選挙区)。今回、益田選挙区の定数が3人から2人へと減り、2007年の県議選以来の定数減となった。

 4年ごとに改選する県議選の定数の変遷をみると、...