第51回山陰中央新報社杯島根県アマチュアゴルフ選手権競技(4月)で優勝した三原颯真(16)=平田高1年=と、3位に入った父親の明典(48)が中国アマチュア選手権競技(6月16~18日、下関ゴルフ倶楽部)に親子そろって出場する。互いのプレーに刺激を受けながらレベルアップしてきた2人は「最終日まで一緒にプレーしたい」と調整に力が入る。(景山達登)
颯真がゴルフを始めたのは5歳の時。平日の帰宅後は練習場、休日はゴルフ場に行き、家にいないことが多い明典と一緒に過ごしたい一心から練習場に付いていくようになり、そこでゴルフを覚えた。
小学生になると、放課後に練習場に行くのが習慣になった。ゴルフは多額の費用がかかるスポーツなだけに明典は「やるなら中途半端は許さない」と覚悟を問うたが、颯真のゴルフへの熱が冷めることはなかった。
一緒に参加した大会で颯真のスコアが初めて明典を上回ったのは、颯真が中学2年生の時。イーブンパーの72の颯真に対して79で回った明典は「こんなにも早く負けるときが来たのか」と悔しさと同時に喜びも感じた。息子に負けまいと、練習量も増えていき、今年初めて親子そろっての中国アマチュア選手権競技の出場を決めた。
同選手権競技は、予選通過者だけが最終日の決勝ラウンドに進むことができ、上位11人が日本アマチュア選手権競技(6月29日~7月2日)の出場権を得る。颯真は「日本アマに出場するため上位入賞を狙う」、明典は「息子の活躍が一番の楽しみ。最終日に一緒にプレーするため、まずは予選を突破したい」と力を込めた。