【安来】安来市荒島町、市立荒島小学校の3年生20人が13日、二十世紀梨の人工授粉を体験した。20年ほど前から毎年、校区内の梨農家・板持浩二さん(60)=安来市久白町=の梨園で取り組む体験学習の一環。市内で盛んな梨栽培に理解を深めた。
二十世紀梨は自分の花粉で受粉せず他品種の花粉を使った人工授粉が欠かせない。児童は板持さんに教わり、毛のついた棒でカップからヤーリーという品種の花粉を取って一つ一つ花のめしべに付けた。渡部心海(ここみ)さん(8)は「ぽんぽんと花粉を付けたら花が動くのが面白い」と喜んだ。
質問タイムもあり「梨の実は何個できるのか」などと熱心に聞いた。梨園に張り巡らされ、枝を固定する鉄線の棚に関心を示す児童もおり、板持さんが「枝が上に伸びて作業がしにくくなるのを防ぐため」と丁寧に答えていた。
児童は5月に小袋かけ、6月に大袋かけ、9月に収穫を体験する。
(桝井映志)