松江市西川津町の中古釣具店強盗事件から22日、1週間がたった。いまだ犯人は逃走中で、松江署が防犯カメラの映像や周囲への聞き込みなどから行方を追っており、市民は不安な日々を過ごしている。
事件は15日午後8時45分ごろ、雨がっぱのようなものを着てマスクを着けた30~40代とみられる男(身長170~180センチ、中肉)が店内に侵入。40代の男性店主に刃物のようなものを突き付けて脅し現金約6万円を奪って逃げた。
店主の証言によると当時、正面入り口はシャッターを閉めており、男は店の東側の裏口から侵入、逃走した。東側には朝酌川が流れ、川沿いに細い道がある。事件前に店舗のある建物の軒下に怪しい男が立っていたといい、閉店後を狙った犯行の可能性もある。
周辺は住宅街で、近くに小学校や高校がある。川津地区の見守り活動を行う青色防犯パトロール隊の安井真隊長(80)は「幹線道路には車の通行があるものの、川沿いの人通りは少ない。夜になれば、なおさらだ」と明かす。現場近くに住む50代女性は「子どもたちも多く心配。早く捕まえて」と訴えた。
松江署の岩垣善保副署長は「犯人摘発のため全力を尽くす」とした。
(古瀬弘治)