バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)西地区首位の島根スサノオマジックは19日、同3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズとアウェーで対戦し、93―83で快勝した。スサマジは通算44勝10敗となり、首位を堅持。レギュラーシーズンは残り6試合で、西地区優勝のマジックナンバー「6」となった。名古屋Dは先週末、西地区の上位対決で広島ドラゴンフライズに連勝し、3位に浮上して調子が上がっていた。スサマジは大阪エヴェッサの2戦目で見せた、攻守ともに連携した流れのいいゲーム運びで、大一番を勝ちきった。(本社ニュースセンター・デスク 舟越幹洋)

スサマジはディフェンスとリバウンドでチームに貢献してきたウィリアムス・ニカが広島戦の2戦目で負傷し、琉球ゴールデンキングス戦を欠場。中心選手の1人を欠き、オフェンス、ディフェンスともにリズムが狂い、小さなほころびが出ていた。大阪との1試合目は苦戦し、競り負けた。しかし、2試合目の後半から津山尚大を入れ、安藤誓哉、白濱僚祐の3人の組み合わせで、ディフェンス力がアップし、大阪を突き放した。
名古屋Dは選手の能力が高く、チームとしてまとまりがある。今シーズンも中地区1位の川崎ブレイブサンダース、琉球に勝っている。レギュラーシーズン残り試合の中では、最大の強敵だった。スサマジがどうチームを立て直してくるのか、名古屋Dへの対策をどうするのかが、注目された。
ゲーム前の会見で主将の安藤は「自分がアグレッシブさを出し、チームとしてもう一度流れに乗りたい」と話していた。まさに、その言葉通りのゲームになった。
▽相手チームの対策、逆手に
第1クオーター、スサマジは谷口大智をスタメンに入れたが、開始1分で、谷口と交代し津山を投入する。津山は相手のキープレーヤーに簡単にボールを持たせず、粘り強いディフェンスを展開。また、オフェンスではしっかり動いて、ボールをつなぐため、安藤やペリン・ビュフォードの負担が減り、相手に的を絞らせない役割を果たした。一気にゲームの主導権を握った。
さらに、ビュフォードも新しいプレースタイルを見せた。終盤戦に入って、各チームがスサマジの得点源のビュフォードを徹底して抑える対策を取ってきた。ビュフォードがボールを持つと、マークマン以外も加わり、ドリブルインに対して、2人、3人で守ってきていた。ここ数試合はゲームのスタートから相手ディフェンスの厳しいマークに苦しんできた。

この日は、自分にマークが集中してくるのを見越し、...