鳥取県の平井伸治知事は22日、東京五輪聖火リレー関連式典で、一度は辞退したあいさつのマイクを握った。大会組織委員会の対応を批判して辞退を切り出した経緯を念頭に「お騒がせしたこともあったが、終わってみれば、素晴らしい聖火リレーができた」と述べた。
鳥取市内での式典後、報道陣の取材に対し、経緯を振り返り「行き違いはあったかもしれないが、乗り越えられるのが人間社会の良さ。五輪は切れた絆を結び直す作用がある」ときれいにまとめた。組織委側のおわびを受けて丸く収まっただけに、さばさばした表情だった。
20日の定例会見で、走者に選ばれていたお笑いコンビ「ガンバレルーヤ」のまひるさん(27)を巡る組織委の対応に不手際があったと指摘し、あいさつ辞退を表明。21日に組織委の橋本聖子会長からおわびを受け、辞退を撤回した。
(藤井俊行)