「怒れる若者」が身一つで米国の格差社会に立ち向かった「ウォール街を占拠せよ」運動。燎原(りょうげん)の火のごとく燃え広がった異議申し立てには、先駆となる学生の反乱があった。前回に続き、運動の仕掛け人でカナダ在住の作家・活動家カレ・ラースン氏に聞く。 ―あなたを突き動かしているものは何か。

 「私は1942年、バルト3国の一つである旧ソ連のエストニアで生まれた。当時はナチス・ドイツの占領下だった。2歳の時、ソ...