【1回戦・松江シティFC|福山シティFC】前半28分、松江シティFCのMF佐藤啓志郎(右)がシュートを放つ=広島広域公園第一球技場
【1回戦・松江シティFC|福山シティFC】前半28分、松江シティFCのMF佐藤啓志郎(右)がシュートを放つ=広島広域公園第一球技場

 サッカーの第101回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は23日、各地で1回戦13試合が行われた。島根県代表の松江シティFC(JFL)は広島市の広島広域公園第一球技場で広島県代表の福山シティFC(広島県社会人リーグ1部)に1ー2で敗れた。

 鳥取県代表のガイナーレ鳥取(J3)は鳥取市のAxisバードスタジアムで徳島県代表のFC徳島(四国リーグ)を4ー1で破った。ガイナーレ鳥取は6月9日に大阪市のヨドコウ桜スタジアムである2回戦でセレッソ大阪(J1)と対戦する。

 このほか、沖縄SV(沖縄)が延長で福岡大(福岡)を3―1で下し2回戦へ進んだ。J2の秋田は十勝スカイアース(北海道)に1―1からのPK戦で敗れた。

 J3勢は八戸と岩手が13ゴールを挙げて大勝し、富山、鹿児島も勝ち進んだ。
 J1勢が加わる2回戦は6月9、16日に行われる。

 ▽1回戦(23日・広島広域公園第一球技場)
福山シテ 20ー01 松江シテ
ィFC   2―1  ィFC
(広島)       
​ ▽得点者【福】高橋大樹、田口駿【松】堀田佳佑

 【評】先制された松江シティFCは同点に追い付いたが、ロスタイムに失点し、競り負けた。

 松江シティは前線からのプレスで主導権を握り、両サイドを広く使った攻撃などで攻め立てた。前半は7本のシュートを放ったが相手の体を張った守備の前に得点はできなかった。

 後半は14分、守備の裏を狙う速攻からチャンスをつくられ、最後はクロスを頭で合わせられて先制点を許した。38分にはMF堀田が頭で押し込み同点としたが、ロスタイムに決勝点を奪われた。 リーグ戦でも課題となっている決定力不足が浮き彫りになった試合だった。松江シティFCは、ボール保持率で優位に立ちながら、勝負どころであと一本が決まらず格下の相手に苦杯をなめた。実信憲明監督は「最後のプレーのクオリティーを上げ、仕留められるようにしないといけない。皆でしっかりと受け止めて改善したい」と悔しさをにじませた。

 前半は、前線からの組織的なプレスやピッチを広く使うパス回しでボールを保持。シュート数は前半だけで7本。対して、福山には1本も許さず。チャンスらしいチャンスをつくらせなかった。

 優位な展開に持ち込んだ前半でリードを奪うことができれば、その後の展開は大きく変わったはずだが、そうはいかないのが今シーズンの松江シティ。MF佐藤啓志郎は「前半に1点取れていれば違ったはず。ボールを持ったときに、相手の隙を生むようなパス回しができればもっとよかった。一人一人がボールを持つ時間が長すぎた」と悔やんだ。

 後半は、先制を許すものの集中力を切らさず、同点に追い付き、粘り強さも見せた。しかし、拙攻は変わらず、前半を上回る9本のシュートを放ちながら、リードを奪うことはできなかった。MFの垣根拓也主将はクロスの精度向上や積極的にゴールを狙っていく姿勢が必要とした上で「全員が、泥くさく点をもぎ取るところまで突き詰めないといけない」と話した。(新藤正春)