山陰両県に支社や支店を置く企業48社でつくる「SUN-INぶらんち会」の2023年度第1回定例会が10日、松江市内であった。万九千神社(出雲市斐川町併川)の錦田剛志宮司(54)が、「神在月の国 出雲」と題し、神秘的な出雲地方の魅力を紹介した。
錦田宮司は、全国の神々が出雲に集うとされる神在月(旧暦10月)の由来について、陰陽説や国譲り神話などを挙げて諸説を説明し「神事をはじめ、目に見えない世界の中心地が出雲である」と話した。
その上で、出雲地方には、先代が受け継いだ歴史や文化、信仰があり、その中に美徳や英知が濃縮されていると強調。この地域で暮らすには「人としての優しさや感謝の心を持つことの大切さを忘れてはならない」と話した。
定例会には30社から30人が参加した。(石倉俊直)