甲子会の篆刻作品に見入る来場者=松江市殿町、島根県民会館
甲子会の篆刻作品に見入る来場者=松江市殿町、島根県民会館

 【松江】松江市の篆刻(てんこく)愛好家でつくる甲子会(古瀬義夫代表)の作品展が19日、松江市殿町の島根県民会館で始まり、多彩な20点余りの作品に来場者が見入っている。入場無料。21日まで。

 会員の作品発表の場として開き、25回目。12人が所属し、毎月2回の例会で制作した課題作品や7・5センチ角の大型サイズの作品を並べた。

 中国の古典などをもとにした3千年以上前の甲骨文字や釣り鐘などに鋳込まれた金文、秦の時代の小篆といった多様な文字を石に彫っている。四字熟語をしりとりで並べ、びょうぶに仕立てた会員の共同作品もある。絶妙な線の強弱や字のバランスが来場者を引きつける。

 松江市上乃木2丁目の熊谷憲治さん(88)は「たくさんの作品があり、きれいで迫力がある」と見入っていた。

 (勝部浩文)