日常という膜の中に詩は潜んでいる。歌人たちはその膜をそっと切り裂いて、詩があることを教えてくれるのだ。

 菅原百合絵「たましひの薄衣」(書肆侃侃房(しょしかんかんぼう))は、フランス語圏で...