不昧公が実際に使用したとされる石印について解説する藤岡学芸員=松江市殿町
不昧公が実際に使用したとされる石印について解説する藤岡学芸員=松江市殿町

 【松江】松江松平藩7代藩主・松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい)、1751~1818年)が用いた印判をテーマにしたミニ展示「不昧のハンコ」が松江市殿町の松江歴史館で28日まで開かれている。

 不昧が実際に使用した石印や、印が押された書画、歴代の松江藩主の印影を記録した印譜など9点が並ぶ。不昧はヒョウタンを図案にした石印を愛用したとされ、書「雪」には不昧の署名とともに、別の号「宗納」の字がヒョウタン形の枠に収まった印が押されている。

 不昧の命日(4月24日)に合わせた企画で、藤岡奈緒子学芸員(30)は「この機会に不昧について知ってほしい」と話した。

 月曜休館。観覧無料。 (中村和磨)