【大山】鳥取県大山町佐摩、大山小学校の5年生10人が25日、学校近くの水田でもち米の苗植えに挑戦した。20年以上続く食育活動の一環で、児童が地域ボランティアと一緒に手植え作業に汗を流した。
国立公園・大山の麓にある同校は、自然の素晴らしさに着目した「大山の恵み教育構想」の実践に力を入れている。稲作体験もその一つで、毎年5年生が植え付けや刈り取り、脱穀を体験。収穫した一部は祝い餅にし、全校児童85人がスキー教室に出向くだいせんホワイトリゾートのスキー場開きでまき、喜ばれている。
地元農家から提供された水田82アールでは、田植え機の作業を見学した後、ボランティアの手ほどきを受けながら手植え。女子児童の1人は「ぬかるんだ田んぼに戸惑ったが、楽しかった」。牧昭浩校長は「体験を通して感謝の気持ちが芽生える」と話した。
(山根行雄)