司法記事イメージ
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 職員による受刑者への不適切な発言があったとして、鳥取県弁護士会(房安強会長)と県弁護士会人権擁護委員会(足立珠希委員長)が16日、鳥取刑務所に原因の検証と再発防止を要望したと発表した。

 14日付送付の要望書によると、刑務所内で職員が29歳の男性受刑者に「ほんまこじきみたいな生活しとんの」「お子ちゃまじゃねえんだから」と発言した。両会は受刑者から昨年9月、人権救済の申し立てを受けて調査。刑務所から今年1月、発言を認める回答があり、刑務所側は男性受刑者に謝罪したという。

 鳥取刑務所によると、関係した職員は受刑者について、寝てはいけない時間帯でも居室内で横になり続け、指導を無視することが何度もあったと話しているという。刑務所は再三の注意、指導をする中で発言に至ったとしている。

 両会は発言の背景に「職員の間で、受刑者を軽んじる風潮や規律の乱れが広く存在する可能性がある」と指摘。再発防止には職員の処分だけでなく、原因の検証が不可欠だとしている。

 鳥取刑務所の和田剛所長は「不適切な発言をしたことは誠に遺憾」とコメントし、再発防止や適正な受刑者の処遇に努めるとした。
      (福間崇広)