神秘的な作品に仕上げた観音滝(右)を紹介する佐々木勝巳さん=浜田市西村町、Gallery&Cafe FUN
神秘的な作品に仕上げた観音滝(右)を紹介する佐々木勝巳さん=浜田市西村町、Gallery&Cafe FUN

 【浜田】水をテーマにした写真展が浜田市西村町のGallery&Cafe FUN(ギャラリー・アンド・カフェファン)で開かれている。同市出身の手話講師・佐々木勝巳さん(60)が滝や渓流にこだわって撮影した約30点を紹介し、清らかな作品が来場者を癒やしている。25日まで、入場無料。

 佐々木さんは同市笠柄町出身。浜田ろう学校を卒業後、会社勤務を経て、島根あさひ社会復帰促進センターで手話講師を務める。

 3歳の頃に感音性難聴を発症し、両耳が聞こえにくいが、撮影の際は気にならない。自然が好きで、20代の頃から約40年間、撮影を続け、2014年には全国障害者写真コンテストで金賞を受賞した。

 会場では昨年から撮影した写真を展示。奥匹見峡は手前にある木にピントを合わせてつやを強調し、しっとりと流れる後景の滝との対比が目を引く。島根県邑南町の赤馬滝は高速シヤッターで水しぶきをきめ細かく表現した。

 同市旭町の観音滝ではオレンジ色の日差しを水流に取り込み、神秘的な印象を与える。佐々木さんは「美しい流れにこだわった、自分の感じた世界観を伝えたい」と話した。

 午前10時~午後6時。月、火曜は定休。(宮廻裕樹)