【出雲】出雲市斐川町神庭の荒神谷史跡公園で、古代ハスの花が咲き始め、桃色のかれんな花が来園者を和ませている。
古代ハスは千葉県で出土した種子から育てられ、公園内の20アールの水田で栽培する。昨年より1日早い8日に咲き始めたが、特定外来生物のアメリカザリガニが土に穴を開け、水田に水がたまりにくく、例年より花の数が少ないという。
来園者はしっとりと雨に濡れた桃色の花や大きな葉の上に乗る体長2センチのカエルをカメラで撮影して楽しんでいた。
4年前から撮影に来ているという出雲市斐川町出西の会社員多々納嘉子さん(46)は「天候や光の角度により見え方が変わって面白い」と話した。
花が咲くのは午前中だけだが、色づいたつぼみもあり、6月下旬から7月上旬まで楽しめるという。
25日は「荒神谷古代ハスまつり」があり、飲み物をハスの葉に注いで茎から飲む「象鼻盃席(ぞうびはいせき)」が4年ぶりにある。
(佐野翔一)