JR西日本の観光列車「あめつち」が1日、運行5周年を迎え、出発駅のJR鳥取駅(鳥取市東品治町)で記念セレモニーが開かれた。
駅ホームで、鳥取市のしゃんしゃん傘踊り団体「我龍(がりょう)天晴」の8人が華麗な舞を披露。安井徳義駅長は「地域と協力してさらに魅力を高め、観光振興に貢献したい」とあいさつ。出発合図をすると、列車は出雲市駅に向かって走り出した。鳥取ー出雲市駅間で約40人が利用した。
これまで3回乗車したという鳥取県琴浦町の東伯中2年、尾坂玲旺(れお)さん(13)は「あめつちはゆったりした座席で乗り心地が最高。エンブレムもかっこいい」と笑顔だった。
あめつちは週末を中心にJR山陰本線の鳥取ー出雲市駅間を1日1往復、運行する。2023年3月まで約3万8千人が利用した。24年度からはトロッコ列車「奥出雲おろち号」に代わってJR木次線に乗り入れる。
(岸本久瑠人)