直売所に持ち込んだ「和田の桃」の出来栄えを確かめる桃和会の会員=浜田市旭町和田
直売所に持ち込んだ「和田の桃」の出来栄えを確かめる桃和会の会員=浜田市旭町和田

 浜田市旭町和田地区の特産「和田の桃」の出荷が始まっている。色付きや糖度も例年並みで良好。地元の直売所には旬の味を求め客が続々と訪れている。

 和田の桃は1900年ごろに栽培が始まったとされ、戦後に一度途絶えたものの、86年から地元有志が「桃和会」を立ち上げて復活させた。会員10戸が所属し、計70アールで栽培する。

 木村豪成会長(81)によると、今季は穴あきが多く出荷量が減る見込みだが、糖度は平均の12~13度で、味も良好。冷やして食べるのがお勧めという。

 直売所には会員が収穫した3品種「赤宝」「暁星」「日川」を持ち込み、甘い香りが漂う。買いに来た浜田市金城町七条の安藤和代さん(84)は「ほかの桃より甘く感じる。孫にも分けたい」と話した。

 直売所のほか、県西部のスーパーで販売。出荷は8月上旬まで。問い合わせは桃和会、電話080(1946)4391。(宮廻裕樹)