バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックがホームアリーナとして使用している松江市学園南1丁目の市総合体育館について、市が大規模改修する方針を固めたことが4日、分かった。2026年に開幕する新B1リーグの参入基準に適合するよう客席を2千席増やし計5千席とするほか、来賓やVIP用の個室も設置する。新リーグ参入に向け、ハード面の課題がクリアできる見通しが立った。 (佐々木一全)
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関係者によると改修するのはメインアリーナで、新B1リーグのライセンス交付条件を満たすため、現在3003席の客席を増やすほか、VIPや来賓などが使用するラウンジやスイートルームの設置も予定する。
基準を満たすアリーナの確保策としては、新設という方法もあったが、費用面や体育館が16年1月の完成と比較的新しいことなどを踏まえ、改修を決断したとみられる。
具体的な着工時期は未定だが、新リーグ1年目の26~27年シーズンから参入できるように作業を進める。
体育館は、鉄筋コンクリート(一部鉄骨)3階建て、延べ床面積約1万3500平方メートル。Bリーグは新リーグの参入要件の一つに「ホームアリーナの観客席数5千席以上」を設定しているが、現在の体育館は公式戦時に仮設する席を合わせても5千席には達していない。
改修にかかる費用負担については、島根スサノオマジックの経営権を持つバンダイナムコエンターテインメント(東京都)と調整する。近く会見を開き、詳細を明らかにする。
新B1リーグに参入するためには、基準に適合したアリーナのほか、「売上高12億円以上」「ホーム戦の平均入場者数4千人以上」の基準を満たす必要がある。審査を経て24年11月に参入クラブが公表される見通しになっている。