【浜田】浜田市久代町の国道9号沿いで、ニュージーランド原産の多年草で花が咲くのが珍しいニューサイランが開花した。葉の中心から伸びた茎に花が小さく咲き、今週末まで楽しめるという。
ニューサイランはニュージーランド原産のイノキ科の多年草で、観葉植物として楽しむことが多い。とっとり花回廊(鳥取県南部町鶴田)によると、開花するのが珍しく、品種によっては2~3年から数十年までかかるという。
花が咲いた土地の管理者、三明洋さん(78)によると、20年以上前に家族が植え、普段の世話は付近の雑草を刈る程度。6月30日の昼ごろ、近くに住む山崎重子さん(76)が散歩中に見かけない花があるのを発見。調べたところニューサイランの花だと分かり、三明さんに伝えたという。
水路付近に根を張って伸びた1・5メートルの茎2本からオレンジ色の花がほんのりと咲いている。初めて開花を見た三明さんは「山崎さんに言われなければ気付かなかった。通りかかった際は見てほしい」と話す。
場所はしまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)から南西に約1・1キロ。問い合わせは三明さん、電話0855(28)1020。(宮廻裕樹)