スタンドからメガホンで応援の声を張り上げる出雲工の野球部員=出雲市大社町北荒木、県立浜山公園野球場
スタンドからメガホンで応援の声を張り上げる出雲工の野球部員=出雲市大社町北荒木、県立浜山公園野球場

 第105回全国高校野球選手権記念島根大会が12日、出雲市大社町北荒木の県立浜山公園野球場で開幕した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため制限されていた開会式の入場行進とともに、声出し応援が4年ぶりに解禁され、開幕試合の出雲農林-出雲工で、部員や保護者らがベンチ、スタンドで応援の声を張り上げ、熱戦を盛り上げた。

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 曇天で時折小雨が降る中、予定通り開幕。前回と同じ38チームの部員がブラスバンドの華やかな演奏とともに引き締まった表情でグラウンドを行進した。続く開幕試合は、部員やマネジャー、保護者らがメガホンを手に応援。入場制限もなくなり、約100人が駆け付けた出雲工の保護者会長、原田一博さん(48)は「夏の大会の雰囲気が戻った」と声をからした。

 3年生は最後の夏に初めて声援を背にプレー。9-2の七回コールドで初戦を突破した出雲工で先発した浅野晴久投手(17)は「応援があったおかげで投げやすかった」と感謝。出雲農林の昌子彪雅主将(17)も「声援が力になった」と話した。
  (小林竜大)