「58豪雨」から40年ー。1983(昭和58)年7月22日夜から23日にかけ、島根県内は西部を中心に、甚大な被害に襲われた。梅雨前線による集中豪雨により、浜田市では23日に1時間で91ミリ、1日の総降水量は331.5ミリを観測するなど記録的な大雨となった。

 崖崩れ、土石流、洪水が相次いで発生し、県内の死者・行方不明者は旧三隅町33人、旧益田市32人、旧浜田市22人など計107人。家屋の全半壊・流失は3041棟に上り、被害総額は3600億円を超えた。

 当時の被害状況を、紙面や掲載写真などを通して振り返る。
(Sデジ編集部・鹿島波子)

1983年7月23日の撮影写真

豪雨が起きた翌日の1983年7月24日付の朝刊。写真は土砂に埋まった浜田市大長見付近の民家=23日午後3時15分。「死者41人、不明58人」と最初の報道時点で被害の大きさが伺える。

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