三冠戦を前に意気込む大森北斗選手=松江市殿町、山陰中央新報社
三冠戦を前に意気込む大森北斗選手=松江市殿町、山陰中央新報社

 一流レスラーたちがベルトを巡り激闘を繰り広げてきた、全日本プロレスの三冠ヘビー級王座タイトルマッチ「三冠戦」が22日、松江市学園南1丁目のくにびきメッセである。歴史的にも国内で最も権威のあるタイトルに数えられ、山陰両県で行われるのは初めて。第70代王者の青柳優馬選手(28)に、同い年の大森北斗選手がライバル心をむき出しに挑戦する。

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 三冠ヘビー級王座はPWF、インターナショナル、UNの三つのヘビー級王座を統一したもので、1989年に怪物と称された故・ジャンボ鶴田選手が初代王者となった。歴代王者はウエスタン・ラリアットで恐れられたスタン・ハンセン選手や天龍源一郎選手ら、レジェンドがずらり。

 90年代は故・三沢光晴選手を軸にタイトルを争い、死力を尽くしたファイトでファンを魅了。その後、三沢選手らレスラーが全日本プロレスから大量離脱するなど曲折はあったが、ベルトは受け継がれてきた。

 今回は地元関係者の要望を受けて、松江市での三冠戦が実現した。青柳選手は初防衛戦、大森選手はタイトル初挑戦というフレッシュなカードで、20日に大森選手が松江市殿町の山陰中央新報社を訪れPRした。

 青柳選手が得意とする絞め技や粘り強い試合運びを「癖が強い」と警戒。肘を使った打撃技で対抗するといい、「真っ向勝負でタイトルを勝ち取りたい」と意気込んだ。

 午後2時に第1試合が始まり、メインの三冠戦は第6試合。地元の松江だんだんプロレスに所属するALL(オール)マイティ井上選手がタッグマッチで出場し、全日本プロレスの選手と戦うカードもある。 (林李奈)