「どの国でも、人間の幸せとは三度の飯を食え、家族と古里で過ごせることだ」

 2019年12月、アフガニスタンで何者かに銃撃され、73歳で亡くなった医師の中村哲さんが繰り返した言葉だという。

 今年6月、アフガンやパキスタンで農業支援や医療活動に尽力した中村さんの足跡を追ったドキュメンタリー映画『荒野に希望の灯をともす』(2022年製作)を鑑賞し、改めてその生きざまと思想に感銘を受けた。

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