家族とパンケーキを作るしみちゃん(提供)
家族とパンケーキを作るしみちゃん(提供)

 子育て中は「食事」の悩みが尽きない。自身も育児に奮闘する出雲市在住の「ママ栄養士しみちゃん」に、家族で楽しく食卓を囲むヒントや日々の献立作りのアドバイスをつづってもらう。

 はじめまして。ママ栄養士しみちゃんです。「子どもと一緒に『食べる』を楽しむ~日々の食卓にひとさじの知識をプラス~」をテーマに活動している2児の母です。

 活動の背景には、体験から生まれた「楽しく食べるって幸せなこと。みんなに楽しく食べてほしい」という思いがあります。

 私は出雲市生まれです。食べるのが大好きな、ぽっちゃり体形の子どもでしたが、高校生の時に摂食障害になりました。それから約10年、「食べることがつらい」という気持ちと向き合う日々を過ごしました。

 元々「食と心」の関係に興味があり、高校卒業後、長崎の大学へ進学して管理栄養士の資格を取得。さらに学びを深めたくなり、九州大大学院へ進学し、医科学修士号を取得しました。

 学びを生かそうと、管理栄養士として総合病院に就職し、食事指導を担当した際に「大人になってからの健康のためには子どもの時の食事が大切だ」と実感。結婚を機に、保育所へ転職しました。

 この頃、摂食障害や月経前症候群(PMS)などの不調にも悩んでおり、どうにか改善したいと、かねて興味があった、薬膳について本格的に勉強を始めました。自分の体に改めて向き合っていく中で、摂食障害が徐々に改善。PMSも良くなり、2人の子どもを授かりました。

 初めての育児が始まり、一番困ったのは長男の「偏食」と「かんしゃく」でした。卵アレルギーもあり、食事に気を使う日々。第1子で神経質になっていた私は、気持ちのゆとりがどんどんなくなり、食事の時間がつらくなっていました。

 これまで、嫌と言うほど「食べる・食べない」問題と向き合ってきて、やっと解放されたかと思ったら、今度は息子の「食べない」問題が勃発。人生2度目の「食事がつらい」でした。

 「食べないから仕方がない」と、息子が好むものばかりを与えていたら、かんしゃくやアレルギーがどんどん悪化し、さらにつらい気持ちになりました。

 「私は子どもたちと楽しく食べたい!」。そう一念発起し、息子にも薬膳の知識を取り入れてみました。すると、今まで正解が見えなかった困りごとは、息子の体質や環境の影響を受けていたと気づきました。そう分かったことで、すっと気が楽になりました。

 子どもの食について、同じように困っているママさんの力になりたいと、保育所を退職して、4月から「ママ栄養士しみちゃん」として活動を始めました。

 ひとさじの知識を取り入れることで、気持ちが楽になり、食べることが楽しくなると実感したしみちゃんが「親子で楽しく食べる」ヒントをお伝えしていきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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 しみちゃん 本名・伊藤美希(いとう・みき)。出雲市生まれ。管理栄養士のほか、栄養教諭、BABY薬膳アドバイザー、母子栄養協会認定離乳食・幼児食アドバイザーなどの資格を持つ。34歳。

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 ▼しみちゃんの公式ラインとインスタグラム

公式ライン https://lin.ee/ul7CTGl

インスタグラム shimichan_hitosaji283