【奥出雲】江戸絵画を代表する四条派の祖・松村呉春らの掛け軸、ふすま絵など7点が島根県奥出雲町大谷の絲原記念館で展示されている。写実的でありながら情趣に富んだ作品が目を引き付ける。9月3日まで。
四条派は江戸中期から後期にかけて京都画壇で一大勢力となった日本画の絵師集団で、展示は呉春の作品4点のほか、弟子で異母末弟の松村景文の作品3点。呉春の「達磨(だるま)大師図」は、だるまの背後に月を配置し、墨の濃淡で存在感を際立たせている。景文の「牡丹(ぼたん)二錦鶏図」は、鮮やかな赤や金で錦鶏を華やかに表現する。
入館料は大人650円、大学生・高校生450円、小中学生250円。会期中無休。(山本泰平)