子育て世帯の移住などで人口が増え続けている松江市玉湯町で、子どもの居場所を創設する取り組みが進んでいる。まちづくり組織が今春から本格始動し、町内の入浴施設に遊び場を開設し、温泉街での子ども向け夜店を実施。若返りが進む町に合った環境整備に、官民を挙げて取り組んでいる。 (佐々木一全)
2022年の玉湯町内の人口は7250人で、17年の6836人から414人増。島根県の推計では30年後の52年には1万2330人に達する見通し。高齢化率(65歳以上)は、市平均が5・04ポイント増の35・23%になると予測される一方、町は11・07ポイント減の17・01%と、逆行する地域となる。14歳以下の若年層率は市が0・64ポイント減の12・39%に対し、町は6・17ポイント増の23・81%となる。
こうした動きを見据え、町では市観光協会のほか...