島根県教育委員会が4日、2024年度の県立高校の入学定員を発表した。24年3月の中学卒業予定者の減少に伴い、全日制の定員は前年度比57人減の4923人。2年連続の5千人割れとなった。松江工は学科統合により40人減となり、大東も定員を30人減らす。逆に予定者増の矢上は13人増やした。
松江市内の中学卒業予定者数は、前年度比73人減の1817人。松江工は生徒減少に加え、電気と電子分野の進路先の区別がなくなりつつある近年の状況を踏まえ、定員各40人の電気科と電子科を統合。定員40人の「電気電子工学科」でくくる。情報技術科を「情報クリエイター学科」に改編するが、この場合は定員40人から変化はない。
普通科が1学年3学級の大東は、学校がある雲南市内の卒業予定者減少や近年の定員充足率を考慮し、1学級当たりを10人減。一方、矢上は地元の島根県邑南町で卒業予定者が前年度比19人増の見込みで、普通科2学級の1学級当たりの定員を30人から36人とし、産業技術科も1人増の36人とした。
定時制3校は9学級360人、通信制2校は400人、専攻科2校は2学級20人で、いずれも前年度から変更はない。
一般入試は24年1月29日~2月1日に願書を受け付ける。志望校の変更手続きは2月7~14日。学力検査は3月5日。(清山遼太)