島根原発2号機
島根原発2号機

 中国電力が11日、島根原発2号機(松江市鹿島町片句、出力82万キロワット)を2024年8月に再稼働すると発表した。中電が具体的な再稼働時期を示すのは初めて。再稼働の前提となる安全対策工事の完了時期は、24年5月とした。24年8月に原子炉起動を行い、9月に営業運転を始める。

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 島根2号機は1989年2月に営業運転を開始し、2012年1月に停止。再稼働に向け13年12月、原子力規制委員会の審査を申請した。

 新規制基準に基づく審査は、原子炉設置変更▽工事計画▽保安規定ーの三つで、島根2号機は21年9月に安全対策をチェックする原子炉設置変更に合格し、今年8月に詳細な安全を確認する工事計画の認可を受け、保安規定は審査中。再稼働の地元同意は、22年6月に得ている。

 島根2号機は、東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型。このほか、廃炉作業中の1号機(46万キロワット)と、改良型沸騰水型で新規稼働に向けて規制委が審査中の3号機(137万3千キロワット)がある。